Greg Leisz、Herb Pedersen参加決定!

Greg Leisz & 臼井ミトン今回のアルバム制作にあたり当初は渡米を一回で済ませるつもりでしたが、日本でギタリストのブッキングに難航、ロスのプロデューサに相談したところ素晴らしいミュージシャンをブッキングしてくれたので「エイヤッ」と行って来てしまいました。スライドギター(ラップスティール、ドブロギター)とバンジョーの録音を行なうため、ロサンゼルスへ2泊4日の弾丸旅行!

Herb Pedersen & 臼井ミトン今回は予算も時間もかなりタイトだったのでサクッと録ってサクッと帰るつもりだったのですが、なんと行きの飛行機の中で急性歯髄炎に襲われるという過去最大級のとんでもないトラブルが発生しました・・・。あまりの痛みに意識も朦朧として自力歩行出来ず、ロサンゼルス国際空港に着くや否や車椅子で医務室へ搬送され、点滴を受けて少し改善したのは良かったものの、乗り合いタクシーで友人宅へたどり着いたところで痛みがぶり返し10時間程激痛と格闘。最終的には夜中に1人リビングで失神しました(友人は来日公演のため留守にしており、東京で鍵を預かって彼の留守宅に泊まらせてもらっていたのです)。

しかし数時間後意識が戻るとどういうわけか痛みが嘘のようにサッパリ消え(後にわかったのですが、この時神経が壊死したようです)、そのまま朝まで熟睡。痛みと戦っている最中は「もう明日のレコーディングは絶対に無理」と諦めていたのですが、神経が死んでくれたおかげで無事に(???)レコーディングを終えることが出来ました。

Greg Leisz & 臼井ミトン前置きが長くなりましたが、まずスライドギターはEric ClaptonやJohn Mayerのサポート、Joe Henry諸作品やBeckの最新作でもお馴染み、「ペダルスティールの神様」Greg Leiszに弾いてもらいました!

そしてバンジョーはEmmylou HarrisやLinda Ronstadtのサポートを始め、70年代のウェストコーストサウンドには欠かせない重要人物Herb Pedersen。

Herb Pedersen & 臼井ミトンこんな凄い2人に弾いてもらえるなら歯の神経の1本や2本くれてやる!という心意気でしたが翌日帰国する日の朝になると顔面は無情にも腫れ上がり、アンパンマンのような顔でビビりまくりながら飛行機に乗って帰って来ました(神経が死んでいるので当然といえば当然ですが、帰りの飛行機はさほど痛みませんでした)。

成田空港に到着したその足で東京医科歯科大学の夜間救急外来で診てもらったところ、その昔近所の歯医者でやってもらった虫歯の治療がマズかった模様。詰め物のすき間から歯髄にバイキンが入り、それが歯の根まで到達して炎症を起こし、神経が壊死してしまった様子。先生からは「こんな痛みはこの先の人生でももう二度と経験しないだろうから安心して」とのお墨付きを頂きました。現在は病院でひたすら点滴を打つ毎日です・・・。

2014/05/15